生涯を通じて、熱心な蒐集家であった Emile Hermès は、馬術芸術に捧げられた見事な品々と書物の一大コレクションを築き上げた。旅先で収集した作品のなかでも、これらのカタログは、19世紀の馬具用バックル工場で製造されていた製品の幅広さを伝えている。 イタリア生まれのデザイナー、アーティスト、イラストレーター、作家であり、パリを拠点とする Gianpaolo Pagni の仕事の中心にあるのは記憶である。Le Monde、La Stampa、Washington Post をはじめ、多くのフランスおよび海外の出版物と協働する Pagni は、驚くほど多様な形態のスタンプ図案を生み出し、それらによって雑誌や教科書といったより日常的な文書のページを覆い、変容させ、謎めいた記号や象徴を立ち現れさせる。集積と反復は、それ自体で親密かつ詩的な考古学を形づくる。アルバムに見られるハミ、鐙、鎖ハミ、ハメチェーン、厩舎用リングは、Pagni の魔法のような手つきのもとで生命を帯び、彼の作品と Hermès のメゾンとのあいだに新たなつながりを築いている。