「Les Oiseaux du Roy」に受け継がれるフランス王室の遺産

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Les Oiseaux du Roy は、1994年にカティ・ラタムが手がけた印象深いエルメスのスカーフです。人気の高いこの一枚には、止まり木に据えた鷹たちを優雅に携える王室の大鷹匠が描かれ、その周囲には鎖につながれ頭巾をかぶった王の鷹たちが配されています。

フランス大鷹匠の職は、中世からフランス革命にいたるまで重んじられた要職で、1250年に「国王付き主席鷹匠」(Maître Fauconnier) として始まりました。1406年にはその称号が大鷹匠へと格上げされ、王室の鷹狩りを差配し、国王の鳥を世話する任を担うことになります。こうしてこの職は「王家の大官職」(Grand Office de la Maison du Roi) の一つに数えられるようになりました。

大鷹匠が描かれた部分
Quai des Enchères

ルイ14世の治世に入ると、猛禽を用いた狩りが衰退するにつれ、この職は名誉職へと変わっていきました。それでもなおルイ14世は、自らの権勢を映すものとしてモンタンヴィルに象徴的な鷹小屋を維持しています。鷹たちは毎年ヴェルサイユ宮殿の鏡の間で披露され、その場にはしばしば外国の大使たちが居並びました。

タイトルが記された部分
Quai des Enchères

このエルメスのスカーフは、大鷹匠の伝統が湛えていた歴史的な華やぎを見事に写し取っています。Les Oiseaux du Roy は単なるファッションの表現にとどまらず、過ぎ去った時代の壮麗さと現代の優雅さを結ぶ、フランスの遺産の一片なのです。

スカーフ全体
Quai des Enchères

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